TOSYSは持続可能な世界の実現のために「ESG」の取り組みを展開
TOSYSは甲信越エリアの通信建設会社として、NTTほか通信キャリアからの受託ビジネスに加え、近年は民需ビジネスへ事業領域を拡大しています。
また、TOSYSは事業を通じて地域に貢献すべく、「ESG」に配慮した取り組みを全社員で展開しています。
「SDGs」「TCFD」「SBT」「ESG」といった言葉を新聞紙上やニュースで目にしない日はないといっても過言ではありません。気候変動や環境問題に配慮し、世界中の誰もがいきいきと暮らせる地球を後世に残すために、社会貢献につながる生活や職場づくりは今や必須のものとなっています。
そこでTOSYSでは、通信インフラや社会インフラの構築を通じて、人と人、人と社会を技術でつなぎ、ICTで地域と社会を「下支え」することが役割であり、適正な形で事業を継続していくことが社会貢献につながると考え、これを全社員で展開していくために「ESG」に配慮した取り組みを行っています。
1.CSRとESG
ご存じのとおり、CSRは「企業の社会的責任」と訳され、企業が成長を続けていくためには、株主や従業員、顧客、取引先、地域社会などから信頼を得なければならないことは勿論のこと、技術やサービスが高品質かつ安全であること、公正で倫理に沿った活動を行っていること、また、昨今では、環境に配慮していることなども求められています。
そこでTOSYSにおいては、「ESG」を用いた取り組みを全社員で展開することとしました。
ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取った言葉で、気候変動問題や人権問題などの世界的な社会課題が顕在化している中、企業が長期的成長を目指す上で重視すべきESGの観点での配慮ができていない企業は、投資家などから企業価値毀損のリスクを抱えているとみなされます。
TOSYS自体は、コムシスホールディングスの一員であり上場企業ではありませんが、ESGに配慮した取り組みを行うことで、社会的責任を果たすことのみならず、持続的な成長を支える経営基盤の強化につなげようと考えています。
2.取組みのスタート
2021年度の第3四半期にTOSYSとして「ESG」に取組むことを経営会議において決定し、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)の3つのカテゴリーにおいて、まずは、どういった項目を掲げるべきかを若手を中心とした社員の皆さんから様々な意見を集めました。
それら意見について項目・文言などを整理し、経営会議の場で「ESG」として掲げるべき項目を決議しました。
その上で、項目ごとに設定する目標・指標の案を各組織で検討し、その集約結果を経営会議において検討、論議し、2022年度の「ESG」を決定し、事業計画にも織り込むことで具体的な展開を推進することとしました。
これらプロセスは、「ESG」を全社員が自分たちのことと受け止めて取組むために必要であったと考えます。
本取り組みをスタートした際には、社長の笠井を交えた座談会を開催し、その模様は社内誌により共有しました。その中で、社長の笠井からは、「TOSYSで働いている私たちや家族も含めて「TOSYSってすごいよね」「先を見ている会社だよね」と自慢できるような良い会社であればいいなと思います。また、ゼロカーボンを目ざしましょう、SDGsに取り組みましょう」といった世間の動きに追従しているだけでは間に合わない、何も評価してもらえないと私は思っています。「ESGって何?」という企業もまだたくさんあると思います。そんな中で私たちTOSYSは、世の中が次にこういう動きになるだろうということを先取りして考え、将来を見越して課題提起し、世の中をリードするくらいの気持ちで取り組んでいけば企業価値も上がると思います。そして、環境保全やSDGsにしっかりと取り組んでいることを実感すれば、私たちが素晴らしい会社にいるという自負も生まれるのではないでしょうか。そしてそれは大きなことでなくとも、自分の周りのことを地道にコツコツとやっていくことで達成出来ることなのではないかと思っています。」とのコメントがありました。
3.TOSYSの「ESG」
TOSYSにおけるESGにおいては、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)のカテゴリーで全社としての目標・指標を設定し、その全社目標等を受けて各事業部等が当初事業計画策定の中で組織毎での取り組み内容、目標等を設定し、修正計画策定時、次年度事業計画策定時において振り返りを行っています。
また、これらESGで設定する項目や目標・指標については、事業年度ごとに見直しを行い、項目の追加・削除、目標・指標のアップデートを行っています。
■環境(Environment)
現在、私たちが経済的な豊かさを優先して発展してきた結果として、さまざまな種類の環境課題を抱えています。
世界が持続的な発展を続けるためには、企業や個人も環境課題の解決に向けた取組みを強化する必要があります。
TOSYSとしては、大項目として「事業活動に伴うエネルギーの削減」を掲げ、ICT活用などによるワークスタイルを変革しゼロカーボンを成していくことのほか、CO2排出量の抑制への取組、環境保全への取組を目標としています。
■社会(Social)
私たちは、誰もが安心して生活できる豊かな社会を目指し発展してきましたが、実際には人々の生存や生活がおびやかされる社会課題が数多く存在します。
利益を追求する企業や個人の行動が社会課題の多くを引き起こす面もあるため、より豊かな社会を実現するために、行動の見直しが求められています。
TOSYSとしては、「元気が出る仕組み働きやすい仕組みづくり」を掲げ、働き方改革を中心としたワーク・イン・ライフ、女性活躍やジェンダーフリーなどの多様な人材の活用、ハラスメント撲滅、職場活性化、育成機会の創出、企業活動としての地域・社会貢献などを設定しています。
■ガバナンス(Governance)
ガバナンス(企業統治)は、「企業が健全な経営を行うための自己管理体制」のことです。
不正会計や不適切営業など、日本でも世界でも、社会全体に悪影響を及ぼす企業不祥事が後を絶ちません。企業がしっかりとした管理体制を自ら備え、社会のルールを守ることが、企業と社会の持続的な発展の大前提となります。
TOSYSとしては、「公正・健全な事業継続への取り組み」を掲げ、継続的な事業運営強化、ガバナンスの利いた企業運営、リスクマネジメントの各項ごとに目標・指標を設定しています。
TOSYSは、これからの10年、20年など将来を見通し先んじて取り組むために、ESGに配慮した指標・目標を設定した取り組みを展開し、長期的な成長を支える経営基盤の強化につなげ、安全・安心で高品質なインフラと自社サービスをお客さまと社会に提供し続けてまいります。